年金の受給開始時期は、老後の生活設計にとってとても大きな意味を持つと感じています。
実際には「繰り上げ受給」や「繰り下げ受給」といった選択肢があり、それぞれに特徴があります。
この記事では、私自身が今後の選択を考えるうえで調べた内容をまとめています。
あくまでも一つの事例として、少しでも参考になれば嬉しいです。
厚生年金の全国平均額をもとに比較してみました
厚生年金の全国平均月額は約14万円といわれています。
この数値をもとに、受給開始年齢ごとの月額受給額や生涯受給額を試算してみました。
(80歳まで生存した場合を想定しています)
受給開始年齢 | 月額受給額 | 生涯受給額(80歳まで) | 損益分岐点(逆転する年齢) |
---|---|---|---|
60歳(繰り上げ) | 約11万2千円 | 約2,688万円 | 81歳 |
65歳(通常受給) | 約14万円 | 約2,520万円 | ― |
70歳(繰り下げ) | 約18万2千円 | 約2,184万円 | 82歳 |
※数字は概算です。実際の受給額は加入期間や平均報酬により異なります。
受給タイミングを選ぶポイントとは?
繰り上げ受給・繰り下げ受給には、それぞれ次のような特徴と考え方があるようです。
● 繰り上げ受給の特徴
・月額が減額される代わりに、早く受給がスタートします
・結果として、生涯受給額が増える可能性もあります(長生きしない前提で考えた場合)
● 繰り下げ受給の特徴
・受給開始を遅らせる分、月額が増加します
・長生きした場合に有利になる可能性があります
私自身もこのあたりは悩ましく、どちらが「得」とは一概に言えないと感じています。
ライフスタイルに合わせて柔軟に考える
この選択は、やはり一人ひとりの事情や目標によって違ってくるのだと思います。
私が考慮したポイントを、以下にメモとして残しておきます。
● 資産に余裕がある場合
たとえば、ある程度資産を運用している方や、FIREを達成された方であれば、早めに年金を受け取ってそれを活用するという選択肢も考えられるかもしれません。
● 健康状態や家族の長寿傾向
もし健康で長生きしそうだなという方であれば、繰り下げ受給の方が生涯受給額としては有利になる可能性があると知りました。
● 生活費や趣味とのバランス
リタイア後の生活費、あるいは「趣味や旅行の計画」なども含めて、お金を使うタイミングも人それぞれだと思います。
そういった背景も大切にしながら、柔軟に考えていければと思っています。
最後に‥
この記事は、あくまで私自身の選択を考える過程をまとめたものです。
誰にとっても正解という選択はなく、迷いながら進んでいくものかもしれません。
この情報が少しでも、読んでくださった方の考えるきっかけになれば、とても嬉しいです。
もしご不安がある場合は、年金事務所やファイナンシャルプランナーの方に相談するのも一つの手かと思います。
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