投資を始める際、「ドルコスト平均法」と「一括投資」のどちらを選ぶか?
悩みどころだと思います。
どちらも魅力的な選択肢ですが、性格や資産状況、リスクに対する考え方によって選ぶべき方法は異なります。
今回、私自身の理解を深めるためにも、S&P500を対象にしたシミュレーションを行い、それぞれの手法がどのような結果をもたらすのかを比較してみました。
あくまで一つの参考になれば幸いです。
シミュレーションの前提条件
項目 | 条件 |
---|---|
投資対象 | S&P500(過去10年の平均年利:約10%) |
投資額 | 年間 120万円(毎月10万円) |
投資方法 | ドルコスト平均法:毎月10万円ずつ積立 一括投資:各初年度にまとめて全額投資 |
シミュレーション結果(資産額の比較)
投資期間 | ドルコスト平均法 | 一括投資 | 差額 |
---|---|---|---|
10年後 | 約2,000万円 | 約3,110万円 | 約1,110万円 |
15年後 | 約5,830万円 | 約7,270万円 | 約1,440万円 |
20年後 | 約1億2,000万円 | 約1億6,100万円 | 約4,100万円 |
※想定利回り:年利10%(過去データに基づく平均)
それぞれの期間で考えたこと
● 10年後の比較
一括投資は、資金を早期に市場へ投入することで複利の効果を最大限に活かせる結果となりました。
ただし、投入直後に市場が下落するリスクも考慮する必要があります。
一方でドルコスト平均法は、価格変動リスクを抑えつつ、コツコツと安定的に資産を増やせる点が安心材料でした。
● 15年後の比較
この時点でも一括投資の優位性は続いています。
市場のタイミングを完璧に読むのは難しいものの、長期投資の視点では「最初に大きく賭ける」ほうが伸びやすい印象です。
とはいえ、ドルコスト平均法も順調に成長しており、こちらを選ぶことが「間違い」というわけでは決してないと感じました。
● 20年後の比較
20年という長い時間が経つと、複利の力が最大化され、一括投資のリターンが際立ちました。
ですが、ずっと市場を見守っていられる余裕がなかったり、心の安心を重視する方にはドルコスト平均法のほうが向いているのかもしれません。
メリット・デメリットの比較
手法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
一括投資 | ・複利効果を最大限活用 ・長期リターンが大きい | ・暴落時のリスクが大きい ・心理的負担が大きい場合も |
ドルコスト平均法 | ・リスク分散がしやすい ・投資初心者にやさしい | ・成長が緩やか ・一括よりリターンが小さい傾向 |
まとめに代えて
今回のシミュレーションを通じて、長期で見れば一括投資のリターンは魅力的であることが分かりました。
しかし、だからといってドルコスト平均法を「劣る方法」と感じたわけではありません。
大切なのは、自分のリスク許容度や心の安定、そして投資への向き合い方に合った方法を選ぶことだと実感しました。
私はまだ模索中ですが、このような形で一歩ずつ理解を深めながら、新NISAなども活用して資産形成を進めていきたいと思っています。
この記事が、皆さまの選択の一助となればうれしいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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